Acid android

ACID ANDROID（アシッド・アンドロイド）

ACID ANDROIDは、日本のバンドL'Arc〜en〜Cielのドラマーyukihiroが2001年に始めたソロプロジェクトです。プロジェクト名は、yukihiroが主宰したDJイベント「acid android in an alcove」に由来しています。このプロジェクトでは、yukihiroが主にボーカルを担当し、楽曲ごとにギターやドラム、プログラミング、ミキシングなどを手掛けています。これまでに、アルバム7作品、シングル及びデジタル配信8作品、映像作品4作品をリリースしており、非常に活発な活動を展開してきました。

音楽スタイルと影響

ACID ANDROIDの楽曲は、yukihiroが長年にわたり聴いてきた音楽ジャンルからの影響を色濃く反映しています。特に、インダストリアルやエレクトロニカ、オルタナティヴ・ロック、シューゲイザーなどが挙げられます。初期の曲はメタリックでダンス・ミュージック、テクノを基にしたアグレッシブなものが特徴でしたが、近年は1980年代のニューウェイヴやシンセポップにも影響を受け、よりメロディックで多様な楽曲にシフトしています。プロジェクト名の略称は「ACID」で、かつては小文字の「acid android」として表記されていましたが、2017年には大文字の「ACID ANDROID」に変更されています。

活動の歴史

初期の活動として、2001年9月にはシングル「ring the noise」をリリースし、11月には新宿リキッドルームで初のワンマンライヴを行いました。2002年には1stアルバム『acid android』を発表し、本格的にプロジェクトがスタートしました。その後もレーベルをメジャーに移行させたり、初のミニアルバム『faults』などをリリースし、音楽的活動を広げました。

2010年からは自主レーベルに戻し、3rdアルバム『13:day:dream』や、2ndミニアルバム『code』を発表。2020年からは、公式SNSやYouTubeアーティストチャンネルで「ACID ANDROID'S PICKS」という企画を始め、自身が選んだ楽曲を紹介する活動も行っています。演奏スタイルやサポートメンバーも時期によって変化しており、より自由な表現を追求しています。

音楽制作のアプローチ

yukihiroは、楽曲制作においてリズムやサウンドデザインの重要性を強調し、自己表現を最優先しています。彼は過去の音楽のリスペクトを忘れず、新旧のスタイルを融合させた楽曲を生み出しています。制作に使用する機材は、とても多様で、アナログシンセサイザーやリズムマシンを駆使し、プライベートスタジオでの作業が主流です。見えない音の中に感情や表現を組み込むことを大切にし、そのために多くの実験を行っている印象があります。

ライヴ活動

ACID ANDROIDのライヴは、初期からサポートメンバーを変えながら行われ、2010年以降は新たなメンバーと共にツアーを実施・サポートしています。ライヴのアレンジは毎回異なり、音楽の進化に合わせて変化しています。また、オーガナイズするイベント「acid android in an alcove」は、DJセッションや様々なアーティストとの共演を行い、音楽シーンにおいて重要な役割を果たしています。

このように、ACID ANDROIDは、yukihiroが独立したアーティストとしての表現を模索し続ける中で、さまざまな音楽的影響を受けたユニークなプロジェクトとして存在し続けています。

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